仮設シャワーで癒やしを 法務省矯正局の警備隊活動

仮設シャワーを確認する法務省矯正局「特別機動警備隊」の隊員ら=12日、石川県輪島市(同局提供)

 災害時などに刑務所や周辺地域を支援する法務省矯正局の「特別機動警備隊」が、能登半島地震を受け石川県輪島市に派遣されている。温水が出る仮設シャワーを設置し「被災者に少しでも疲れを癒やしてほしい」と願う。

 東京拘置所(東京都葛飾区)に常設の特別機動警備隊は、8日から輪島市の金沢地方法務局輪島支局で活動。仮設シャワーはテントのように組み立て、二つのブースになる。温水はガソリンなどの燃料を使い生み出す。

 「『大みそか以来のシャワーだ』と喜んでくれた人もいた」と佐藤正充副隊長(49)。小学生ぐらいの子どもが保護者と一緒にシャワーを浴び、さっぱりした表情で帰っていく姿が印象に残ったという。

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