大学入学共通テスト始まる 出願者49万1913人、50万人割れは1992年以来 兵庫は2万1912人出願

問題用紙が配られ、試験開始を待つ受験生=13日午前、神戸市東灘区岡本8、甲南大(撮影・風斗雅博)

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが13日、全国の668会場で始まった。日程は14日までで、出願者は前回から2万668人減の49万1913人。2025年1月のテストから教科・科目が再編されるため、現行の6教科30科目で実施する最後の試験となる。50万人割れは、大学入試センター試験として行われていた1992年以来。

 来春に高校などを卒業見込みの現役生のうち、共通テストに出願した割合は45.2%で過去最高だった。13日は地理歴史と公民、国語、外国語で、英語はICプレーヤーを使うリスニング試験もある。

 共通テストを利用する国公私立大学や短大は前回から6校減の864校。体調不良で欠席した受験生らが対象の追試験は27、28日に東京外国語大(東京都)と京都工芸繊維大(京都市)で行う。

  兵庫県内では26大学36会場で実施され、昨年より1037人少ない2万1912人が出願した。交通の乱れなどの目立ったトラブルはなかった。

 約1200人が受験した甲南大岡本キャンパス(神戸市東灘区)では、午前8時半ごろから受験生が続々と集まった。感染症対策のため多くがマスクを着用し、直前まで参考書を開くなどして試験に臨んだ。

 国立大を目指す西宮市立西宮高の真島陽祐さん(18)は「ここ1カ月はしんどい気持ちもあったが、多くの人に支えられて頑張ってこられた。努力の結果がついてきてくれたらうれしい」と話していた。(久保田麻依子)

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 兵庫大(加古川市)と姫路独協大(姫路市)と大手前大(西宮市)では、英語のリスニング試験で、ICプレーヤーの不具合などのため、試験を中断してやり直す「再開テスト」を計3人が受けた。

 県内の出願者数は昨年より1037人少ない2万1912人。教科別受験者数(受験率)は、地理歴史・公民=1万8516人(84.5%)▽国語=1万9478人(88.9%)▽外国語(筆記)=1万9929人(91.0%)▽英語リスニング=1万9816人(90.4%)-だった。(鈴木雅之) 【問題と解答】大学入学共通テスト(1日目)

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