能登半島地震発生直後に派遣 広域緊急援助隊に聞く

地震が発生した直後に派遣された栃木県警の援助隊が5日、任務を終えて栃木県に戻りました。隊員に被災地の状況や活動内容を聞きました。

県警察本部は石川県からの要請を受けて、機動隊員たち25人を「広域緊急援助隊」として現地に派遣しました。

隊員たちは、震度6強の揺れを観測した石川県珠洲市で4日まで救助活動にあたり、余震が続くなか、家屋の下敷きになった人の捜索などを行ったということです。

現地で救助活動の指揮を執った機動隊の相馬章宏小隊長は、寸断された道を迂回しながら3日の昼に現地に到着し、被害の状況を目の当たりにしました。

生存率が著しく下がるといわれている地震発生から72時間が迫るなか捜索は困難を極めたといいます。

要救助者を一秒でも早く助け出したいという気持ちと余震による救助活動の中断。相馬小隊長は「焦り」を感じながらも一人でも多く助けるという信念のもと手探りで捜索を続けました。3日の昼に現地に入り翌日の夜に任務解除を言い渡されるまでの1日半にわたる活動を相馬小隊長は振り返ります。

県警では10日、刑事部の「特別機動捜査部隊」4人を石川県に派遣し犯罪抑止のためのパトロールにあたっているほか、13日以降、警備部や交通部から隊員を派遣し、被災地の支援を行う予定です。

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