兵庫県但馬水産事務所は、但馬地域で昨年11、12月に水揚げされたズワイガニの漁獲実績を発表した。雄雌合わせた漁獲量は37万7761キロ（前年同期比2％減）にとどまり、過去10年で最低だった。今季はしけが多く、特に小型船の出漁が阻まれているという。（長谷部崇）
雄雌合わせた1キロ当たり単価は8385円（同6％減）、漁獲金額は31億6751万円（同8％減）。漁港別では、小型船の多い津居山、香住で漁獲量、漁獲金額ともに減少幅が目立っている。
また、年末で漁を終えたセコガニ（雌）は、北海道産オオズワイガニの雌が安価で流通した影響などで、1キロ当たり単価が4424円（前年同期比16％減）まで下落。セコガニの漁獲量は20万6512キロ（同1％減）で、漁獲金額は9億1363万円（同17％減）だった。
松葉ガニ（雄）の漁獲量は17万1249キロ（同3％減）。1キロ当たり単価は1万3161円（同0.4％減）と前年並みで、漁獲金額は22億5388円（同3％減）。
日本海のズワイガニ漁は昨年11月6日に解禁され、松葉ガニの漁期は今年3月20日まで。
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但馬各港（津居山、柴山、香住、浜坂漁協）の漁獲量や漁獲金額、1キロ当たりの単価は次の通り（かっこ内は前年同期比）。
【津居山】漁獲量＝雄3万7891キロ（18％減）、雌4万363キロ（9％減）、全体7万8254キロ（14％減）▽漁獲金額＝雄4億9064万円（12％減）、雌1億8407万円（23％減）、全体6億7471万円（15％減）▽1キロ当たり単価＝雄1万2949円（7％増）、雌4560円（15％減）、全体8622円（2％減）
【柴山】漁獲量＝雄4万6949キロ（2％減）、雌4万3480キロ（40％増）、全体9万429キロ（15％増）▽漁獲金額＝雄5億5664万円（9％減）、雌1億8735万円（16％増）、全体7億4400万円（3％減）▽1キロ当たり単価＝雄1万1856円（7％減）、雌4309円（17％減）、全体8227円（16％減）
【香住】漁獲量＝雄1万9908キロ（19％減）、雌2万5651キロ（31％減）、全体4万5558キロ（26％減）▽漁獲金額＝雄2億3798万円（25％減）、雌1億2980万円（40％減）、全体3億6778万円（31％減）▽1キロ当たり単価＝雄1万1954円（8％減）、雌5060円（12％減）、全体8073円（7％減）
【浜坂漁協】漁獲量＝雄6万6501キロ（15％増）、雌9万7018キロ（0.7％増）、全体16万3520キロ（6％増）▽漁獲金額＝雄9億6862万円（15％増）、雌4億1241万円（15％減）、全体13億8103万円（4％増）▽1キロ当たり単価＝雄1万4565円（0.2％増）、雌4251円（15％減）、全体8446円（2％減）
【但馬全体】漁獲量＝雄17万1249キロ（3％減）、雌20万6512キロ（1％減）、全体37万7761キロ（2％減）▽漁獲金額＝雄22億5388万円（3％減）、雌9億1363万円（17％減）、全体31億6751万円（8％減）▽1キロ当たり単価＝雄1万3161円（0.4％減）、雌4424円（16％減）、全体8385円（6％減）
