雅楽の魅力満喫 佐野・石塚小の児童60人 生演奏や楽器体験 

手ほどきを受け、雅楽の楽器の音を出す児童たち

 【佐野】石塚小で12日、雅楽の体験学習が行われ、4~6年生の約60人が生演奏を聴いたり、楽器に触れるなどして優雅な雅楽の魅力を体験した。

 県外にも活動の場を広げている芳賀町の「鳳麟(ほうりん)雅楽会」のメンバー3人が同校を訪れ、児童たちを前に笙(しょう)と篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)による「五常楽急(ごじょうらくのきゅう)」や「越天楽今様(えてんらくいまよう)」の演奏を披露した。

 6年生の代表12人による楽器の体験も行われ、メンバーの手ほどきを受けながら音を出すこつなどを学び、音合わせにも“挑戦”した。

 龍笛を体験した津保久愛(つぼくまな)さん(11)は「すてきな生の演奏を聴き、自分でも実際に音を奏でることができて楽しかった。日本の伝統文化を学ぶ貴重な体験ができた」と声を弾ませていた。

 児童からは「雅楽をやって良かったと思うところは」といった質問もあり、メンバーたちは「こうして皆さんの前で演奏できること。雅楽の魅力を伝え、多くの人たちに楽しんでもらうことが最高の喜び」などと笑顔で答えていた。

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