国内最高齢ホッキョクグマ、ミユキ死ぬ 33歳、「灘の貴婦人」 神戸・王子動物園

氷柱に顔を近づけるホッキョクグマのミユキ。動物園の人気者だった=2023年7月16日、神戸市灘区王子町3

 神戸市立王子動物園(神戸市灘区)は13日、国内最高齢のホッキョクグマ「ミユキ」(雌、33歳1カ月)が死んだと発表した。

 同園によると、同日朝、職員が獣舎で死んでいるのを見つけた。12日は午後に観覧用の獣舎に出ており、体調不良などの兆候はなかったという。

 ミユキは昨年3月にへそヘルニアの手術をしたが、予後は順調だったといい、今後、死因を調べる。

 ミユキは1990年に天王寺動物園(大阪市天王寺区)で生まれ、92年に王子動物園に移った。夏場に氷柱の差し入れと戯れる姿が人気だった。ファンも多く、毛並みの美しさから「灘の貴婦人」と呼ばれ親しまれていたという。同園は近く、献花台を設置する。

 王子動物園には現在、昨年12月に旭山動物園(北海道旭川市)から移ってきた雌の「ゆめ」(2歳)がいる。(鈴木雅之)

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