ヤンキースとジャイアンツが先発補強 スネルはエンゼルス有力か

ブレイク・スネル獲得に向けてオファーを提示したことが報じられたヤンキースだったが、その報道から数時間後にはマーカス・ストローマンとの契約合意が明らかになった。一方、スネル獲得を狙っていたとみられるジャイアンツはジョーダン・ヒックスと契約合意。キャリアの大部分をリリーバーとして過ごしてきたヒックスだが、ジャイアンツでは先発で起用される見込みだ。ヤンキースとジャイアンツが先発投手を補強したことは、スネル争奪戦にどんな影響を与えるのだろうか。

ヤンキースはストローマンと2年3700万ドルで合意したことが報じられている。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「ストローマン獲得はヤンキースにとって今オフ最後の大きな動きになるだろう」とヤンキースの先発補強が完了したとの見解を示した。一方、ストローマンの契約が比較的安価だったこともあり、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「スネルが値下がりした場合にヤンキースがスネル獲得に動く可能性は消えていないと思う」との見解を示している。なお、ヘイマン記者によると、現時点ではヤンキースの提示額とスネルの希望額には「大きな開き」があるという。

ジャイアンツはヒックスと4年4400万ドルで合意したことが報じられている。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ヒックスは新天地ジャイアンツで先発ローテーションの一角として起用される見込み。ファーハン・ザイディ編成本部長は今後もFA市場の大物投手の獲得に動く可能性を否定しなかったが、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「ヒックスを獲得したことにより、ジャイアンツがスネルを獲得する可能性はほぼ消滅した」と伝えている。

もしヤンキースとジャイアンツがスネル争奪戦から撤退するのであれば、エンゼルスがスネル獲得の最有力候補に浮上する。エンゼルスは大谷翔平に代わるエースの獲得を目指しており、「スネルがトップ・ターゲットになっている」との報道もある。なお、ヘイマン記者によると、フィリーズもスネルの動向をチェックしているようだが、「ジ・アスレチック」のマット・ゲルブ記者は「価格が大きく下がらない限り、フィリーズがスネルやジョーダン・モンゴメリーと契約することはない」と伝えている。

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