大学入学共通テスト1日目は2024年1月13日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。公民の「倫理、政治経済」の分析は以下の通り。⇒【平均点】共通テストの平均点、中間発表を見る
倫理、政治経済の難易度分析
全設問が単独科目「倫理」「政治・経済」との共通問題。法改正の内容を読み取る設問や、モデルケースを用いた設問が、それぞれ複数出題された。
昨年度と同様、全設問が単独科目「倫理」「政治・経済」との共通問題であった。知識を問う設問とともに、思考力・判断力を試す設問も多く出題されており、6~8択の設問の数が昨年度よりも増えている。倫理分野では、判断に迷うような難しい知識問題の出題がいくつかみられた。政治・経済分野では、資料文や条文などの文章資料の内容を読みとるタイプの問題や、モデルケースを用いた経済の応用問題が、それぞれ複数出題された。
⇒【難易度速報】2024年度共通テストの難易度は?教科・科目一覧
難易度
【昨年並み】倫理分野の設問については、標準的なレベルのものが多くを占めるが、受験生が見落としがちな知識を扱うやや難しいものもいくつか出題された。政治・経済分野の設問については、思考力・判断力を試すやや難しいものも出題されているが、全体としては昨年よりも取り組みやすくなっている。
⇒【速報】入学共通テスト予想平均点 文系は546点、理系は…科目別も
出題傾向の分析
倫理分野、政治・経済分野ともに、扱う知識事項については、概ね教科書の範囲内で対応できるものとなっている。倫理分野では、高校生による会話やノート、引用資料文の内容を踏まえて解答する設問が、例年通り出題されている。図画(絵画写真等)を用いる設問は、昨年に続き出題されなかった。政治・経済分野では、資料文の内容やモデルケースを用いた思考力が必要な問題が昨年に続き出題された。昨年出題されていた出来事の古い順を考えさせる設問は出題されなかった。
出題分量
出題分量は昨年度並み。大問数およびマーク数は昨年度と同じ。全体のページ数についても、昨年度と同じ39ページであった(白紙ページを除く)。倫理分野と政治・経済分野のバランスも例年通りとなった(倫理分野のマーク数は16で配点50点、政治・経済分野のマーク数も16で配点50点)
倫理、政治経済の問題・解答
⇒「倫理、政治経済」の解答はこちら
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各教科科目の分析
※発表され次第、随時更新します
■1日目
⇒【英語】リーディング
⇒【英語】リスニング
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⇒【地理歴史】地理B
⇒【公民】現代社会
⇒【公民】倫理
⇒【公民】政治経済
⇒【公民】倫理,政治経済
■2日目
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⇒【理科2】生物
⇒【理科2】化学