「ストロークは“クソ”ですけど…」松山英樹は値千金の上がり2連続バーディで滑り込み

18番のバーディで滑り込んだ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

ホールアウト時点で通算2アンダーは64位タイ。カットラインの65位タイは背後に迫り、松山英樹は「(アウトインともスコアが伸びる)パー5上がりなんで、ムリでしょうね。(週末は)ないと思うんで、再来週に向けて準備したいと思います」と話して早足で練習場に向かった。結果は65位タイでの滑り込み。ギリギリで生き残った。

苦しんだグリーン上で最後に意地を見せた(撮影/田辺安啓(JJ))

初日68位から巻き返したい2日目は、出だし1番で2m強のチャンスメークもイヤらしい下りスライスが決まらないスタート。左の池につかまった2番から2連続ボギーでカットラインを見上げる展開になった。

前半のうちに2バーディを取り返すと、334ydの10番パー4では風にも乗せて1オンに成功。2パットでスコアを伸ばしたが、ティショットが乱れた14番で3パットボギー。アイアンで2打をつないで2.5mに絡めた15番、上から6mを狙った16番ともボールはカップに消えてくれない。

週末も課題と向き合う(撮影/田辺安啓(JJ))

前週はちょうど肩幅ほどでセットアップしていたグリーン上のスタンスが少し広がり、その部分だけを見れば以前の“形”に近くなった印象。苦しみながら17番(パー3)で4m強を流し込んで最終ホールに望みをつなげると、18番(パー5)はセカンドの直ドラとロブショットのアプローチで作った3.5mほどのチャンス。決めなければ予選通過が絶望的になる一打を沈め、小さくこぶしを握った。

「ストロークは“クソ”ですけどね。まあ、結果は入ってくれたので良かった」と表情は変わらず。課題と向き合いながら、週末も一打一打に全力を尽くす。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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