本格的な受験シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが13日、県内8大学9会場を含む全国の668会場で始まった。来年から新教科「情報」の導入や科目の再編があるため、現行の6教科30科目での実施は最後となる。
テストは14日までの2日間で、全国の志願者数は前年比2万667人減の49万1914人、県内は346人減の8112人だった。13日に県内で最も受験者数が多かったのは外国語(筆記)で7727人。英語のリスニングが7687人。
宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパスでは、午前8時ごろから受験生が続々と到着。正門前では、高校教員や塾関係者が「落ち着いてやれば大丈夫」などと教え子にエールを送った。
石橋高3年石田太陽(いしだたいよう)さん(18)は「ここまできたらやるしかない。まずは1教科目の日本史に集中したい」と表情を引き締めた。
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴いマスクの着用は任意となったが、マスク姿の受験生が多く見られた。
大学入試センターによると、同キャンパスの会場では英語リスニングで機器の不具合が1件あり、1人が中断部分からやり直す「再開テスト」を受けた。14日は理科、数学が実施される。