ガザ、子どもの死者1万人超えか 戦闘100日、攻撃続行

イスラエル軍の攻撃で負傷し、ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院で治療を受ける子ども=12日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は地上侵攻するパレスチナ自治区ガザ各地で13日も激しい攻撃を続けた。昨年10月7日の戦闘開始から今月14日で100日目。ガザ保健当局によるとガザ側死者は2万3708人。国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」は、うち1万人以上が子どもだと指摘した。

 イスラエル首相府は12日、ガザで拘束されている人質に必要な薬を届ける計画を仲介役のカタールに働きかけていると発表。見返りとしてガザへの医薬品搬入を増やす方針を提示しており「数日以内に届けられる」との見通しを示した。

 セーブ・ザ・チルドレンは11日の声明で、ガザで暮らす子どもは110万人で、これまでに約1%に当たる1万人以上が死亡したと説明。1日平均100人の子どもが犠牲になっているとして、即時停戦を訴えた。

 中東メディアによると、北部ガザ市や南部ラファなどで12~13日、イスラエル軍の攻撃を受けて子どもを含む30人以上が死亡した。ガザ当局は中部デールバラハのアルアクサ殉教者病院の燃料が枯渇したと発表した。

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