新見産赤桃のリキュール楽しんで JA部会、産地PRへ販売

新見市産の赤い桃を使用した「桃赤」

 JA晴れの国岡山新見統括本部(新見市高尾)の阿新桃部会などは、同市産の赤い桃を使ったリキュール「桃赤(ももか)」を販売している。水はけの良い土地で育った高糖度の桃が丸々1個入っており、甘さと香りを楽しめる。

 主に昨年7月下旬ごろに収穫した「白鳳(はくほう)」を使用し、地元の酒造会社・三光正宗(同市哲西町上神代)の協力を得て製造した。同社のスピリッツに、果肉感を残した桃のピューレをミックスした。

 アルコール度数は25度。炭酸水で割る飲み方がお薦めという。500ミリリットル入り1900円。500本製造し、同JAが運営する同市内のスーパーや直売所で販売している。

 同部会と岡山県、同市でつくる「岡山新見赤い桃プロジェクトチーム(PT)」が2022年、白桃が主流の県内では珍しい赤桃の産地をPRしようと初めて商品化。甘くて飲みやすく桃の風味が楽しめると好評で、用意した500本が完売したことから、23年もつくった。

 PT事務局の新見アグリセンターは「天候に恵まれ桃は甘みが強く、お酒もおいしく仕上がった。新見の赤い桃を知るきっかけになれば」としている。

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