JSB1000に星野知也、ST1000に吉田愛乃助とゼック。TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが2024年チーム体制を発表

 TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが今年も東京オートサロンのTONE ALPHAブースで体制発表会を行い、2024年シーズンの参戦計画を明らかにした。

 全日本ロードレース選手権シリーズには、チームを牽引してきた星野知也がJSB1000クラスを続投。ST1000クラスには、2年目の吉田愛乃助に“ゼック”ことジェゲデ・ゼカライヤ・クワミが新加入し計3台体制で臨む。マシンは昨年投入した新型BMW M1000RRにダンロップタイヤを履く。

 星野は「今シーズンもTONE RT SYNCEDGE4413 BMWからJSB1000クラスに参戦する事ができ、スポンサー様とチームに感謝致します。ありがとうございます。昨年同様に今シーズンも観ている方々が、ワクワクする様な走りや結果が出せる様に努力して参ります。またチーム2年目となる吉田愛乃助選手の育成もチームと共にサポートして行きますので、今シーズンも応援宜しくお願い致します」とコメント。

2024年にTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWから参戦する星野知也、ジェゲデ・ゼカライヤ、吉田愛乃助

 昨年は、第3戦SUGOでフロントロウを獲得し、レース1ではホールショットを奪うなど光る走りを見せた。今年もダンロップタイヤの実戦開発を行いながらの参戦となる。

 昨年は、体制発表会の後にチーム加入が決まり全日本ロードST1000に参戦した吉田は「今年も昨年に引き続きTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWで走らせていただく事になりました吉田愛乃助です。高村代表を筆頭にチームの方々、スポンサー様には感謝しております」と以下のように意気込みを語った。

「昨年は初めての全日本参戦に加え鈴鹿8耐、ボルドール24時間耐久においても貴重な経験ができました。全日本ではうまく結果が残らなかったので、今年は2年目として昨年の反省などを踏まえ、結果にこだわっていきたいと思います。今年の目標としては、安定した走りで毎レースポイントを獲れるよう頑張りたいと思います。今年も応援よろしくお願いいたします」

 そして体制発表会直前にチーム加入が決まったゼックは「2020年以来、3年ぶりに全日本ロードレース選手権に参戦する事になりました。長年に渡ってスプリントレースと耐久レース両方で実績を上げてきたTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWという素晴らしいチームに参加できる事をとてもうれしく思います。スペイン選手権やヨーロッパ選手権で得た経験を活かし、ST1000クラスでは上位入賞を目指して戦いたいです!」と新チームでの全日本ロード参戦が待ち遠しいところだ。

2024年はTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWに加入したジェゲデ・ゼカライヤ・クワミ

「今年は昨年に引き続き星野、愛乃助、そして新たにゼックを迎え全日本を戦います。全日本はもちろん、鈴鹿8耐もチーム一丸となって戦って行きます。車両に関しては、昨年のコンセプトがうまく機能していると思っています。エンジニアリングにも力を入れ、引き続き良いマシンをライダーに提供し、最善を尽くします。2019年以来の鈴鹿8耐の勝利に向けて全力で戦おうと思います。今年の活動が楽しみでなりません。皆さん応援よろしくお願いいたします」とチームの中心となっているチーフメカニックの高村嘉寿。

「2024年も引き続き全日本選手権及び鈴鹿8耐に参戦できることとなり、多くのスポンサー、サポーター、チームスタッフなど全ての皆様に心より感謝いたします。ここ数年良い結果を残せず苦しい状態が続いていますが、継続して挑戦を続けることで着実にチームは進化し続けており、今年もゼックという新たなライダーを迎え、更なる経験値を得られることに期待しています。今シーズンを走る3名のライダーをチーム全員で全力でバックアップし、彼らとチームの将来の可能性を少しでも押し上げることができるような活動としたいと考えています。今年も全力で挑戦を続けてまいりますので、引き続き応援よろしくお願いします!」と山下祐監督はあいさつした。

 2019年には鈴鹿8耐SSTクラスで優勝、セパン8耐への参戦を皮切りに、昨年、一昨年とボルドール24時間耐久にも参戦しFIM世界耐久選手権(EWC)へ活動の場を広げてきた。2024年は、まだ未定となっているが、鈴鹿8耐参戦に向けてトライアウト対象レースである全日本ロード第2戦もてぎで確実に参戦権を獲得しておきたいところだ。

 チームとして12年目のシーズンは、どんな戦いを見せてくれるか!? プライベートチームの雄であるTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWの活躍に期待したい。

2023鈴鹿8耐:TONE RT SYNCEDGE4413 BMWの新型M1000RR

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