大学共通テスト開始 大きなトラブルなし 茨城県内1万2327人志願 6大学13会場

大学入学共通テストに臨む受験生ら=水戸市文京の茨城大

大学入学共通テストが13日、全国で一斉に始まった。茨城県内は6大学13会場で行われ、志願者は昨年より596人少ない1万2327人だった。全国では2万667人減の49万1914人で、1992年の大学入試センター試験以来の50万人割れとなった。

能登半島地震で被災した受験生が受けられるよう、受験票を紛失しても身分証明書なしで「仮受験票」を発行するなどの措置が取られた。

13日は地理歴史・公民、国語、外国語、ICプレーヤーを使用した英語のリスニングを実施した。

同県水戸市文京の茨城大本部(水戸キャンパス)試験場では約2500人が受験。開始直前まで参考書などを確認する受験生が多く見られた。会場となった県内6大学によると、大きなトラブルはなかった。

新型コロナウイルスの5類移行に伴い、マスク着用は受験生それぞれの判断となった。

共通テストは大学入試センター試験の後継として導入され、今回で4回目。来年からは新学習指導要領対応で教科・科目が再編される。現行の6教科30科目での実施は最後となる。

県内高校を卒業見込みの現役生徒のうち、共通テストの志願者は1万921人で、現役志願率は前年度比0.3ポイント増の48.9%。

最終日の14日は、理科と数学が行われる。平均点の中間発表は17日、得点調整の有無の発表は19日、最終発表は2月5日となる。

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