現金密輸33万ドル、特製ベスト着て隠す

香港税関は1月9日、大量の外貨を未申告のまま香港に持ち込もうとした旅客を摘発した。1月10日付政府公報によると落馬洲出入境管理事務所で1月9日、中国本土から香港へ入境する旅客(女62歳)の手荷物を検査したところ、所持していたエコバッグの中に少量の外貨の現金があるのを発見。不審に思い身体検査をしたところ、特別に縫製された布製のベストを身に付け、そのベストのポケットの中に申告されていない大量の外貨紙幣を隠していることが分かった。所持していた外貨は合計33万香港ドル相当で、香港の条例で定められている上限の12万ドルを超えていたため、逮捕された。香港の法律では、大量の貨幣および無記名で譲渡可能な有価証券(現金類の物品)の総価値が12万ドルを超える場合は税関に書面を提出し申告する必要がある。条例に違反した場合、50万ドル以下の罰金または2年以下の禁固刑となることがある。税関では市民に対し、警戒心を高め、来歴不明の現金類の輸入や輸出は請け負わないよう注意を呼び掛けている。当局では密輸に関する24時間ホットライン(2545ー6182)を設置、市民からの情報を求めている。 (写真・政府新聞処)

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