1年の息災、炎に祈る 茨城・取手で「どんどまつり」 小正月の恒例行事

雪が降る中、正月飾りを燃やした残り火で餅を焼く家族連れら=13日夕、取手市東の取手緑地運動公園

正月飾りや縁起物を燃やし、無病息災を祈る小正月の恒例行事「第54回とりで利根川どんどまつり」が13日、茨城県取手市東の取手緑地運動公園で開かれた。今年は4年ぶりに参加者が残り火で餅を焼く光景が復活。時折雪が降る中、家族連れなどはシノ竹に刺した餅を火にかざし、今年1年の健康を願った。

同公園に組まれた高さ約8メートルのやぐらに、市民が持ち寄ったしめ飾りなどが取り付けられた。点火されたやぐらはパチパチと音を立てて燃え上がり、火が弱まると、家族連れが餅を焼いて頬張った。

家族5人で訪れた千葉県柏市、公務員、宮原容子さん(41)は「家族の健康を一番に願った」と話し、娘の一菜(ひな)さん(11)は「風邪をひかない1年にしたい」と元気に話した。

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