ロシア著名司祭の聖職剥奪 正教会裁判所、侵攻反対で

ロシア正教会のキリル総主教(左)とプーチン大統領=2023年11月(タス=共同)

 ロシア正教会の裁判所は13日、モスクワ中心部の教会で約30年活動してきたアレクセイ・ウミンスキー長司祭(63)の聖職を剥奪する決定をしたと発表した。正教会の最高位キリル総主教の指示に従わなかったことを理由としている。ウミンスキー氏はウクライナ侵攻に反対し、今月初めに拠点教会の主任を解任されていた。

 キリル総主教はプーチン大統領と親しく、侵攻支持を表明している。

 ウミンスキー氏はテレビの解説番組や信仰に関する著作で知られ、2022年に死去したゴルバチョフ元ソ連大統領の葬儀を取り仕切った。プーチン政権に反対する野党活動家らを支援するなど、リベラルな立場を取っていた。

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