ソフトバンク甲斐、大分市での自主トレ公開 ゴルフボールキャッチなど趣向凝らす【大分県】

捕球技術に磨きをかける甲斐=別大興産スタジアム
自主トレーニングに励む甲斐(右から3人目)ら

 プロ野球ソフトバンク捕手の甲斐拓也(楊志館高出身)は13日、大分市の別大興産スタジアムで自主トレーニングを公開した。

 10日から楽天の江川侑斗(育成、大分高出身)ら若手6捕手と同球場で練習している。13日は音楽のリズムに合わせて身体を動かすフィジカルトレーニングや、「フレーミング」と呼ばれる際どいコースをストライクに見せる捕球技術の向上などに励んだ。

 女子プロゴルファーの阿部未悠も参加。阿部が本塁付近から外野に打ったゴルフボールを、甲斐らが走りながらキャッチするなど、趣向を凝らした練習にも取り組んだ。

 県外からも多くのメディアが取材に駆け付けた。甲斐は昼休憩で、県産ブランドイチゴ「ベリーツ」、かぼすブリやかぼすヒラメが入ったすしパックなどを振る舞い、古里の味をPRした。

■目標は優勝、テーマは「野球を楽しむ」

 甲斐拓也は練習後、記者団の取材に応じ、今年の目標について「チームとしては優勝。個人としてももっとできることがある。高みを目指して成長していきたい」と意気込みを語った。

 2020年以来、リーグ優勝と日本一から遠ざかっている。ゴールデングラブ賞は6年連続で途絶えた。「去年の成績には納得できていない。チームが優勝して、結果的にそういったものが取れれば」と話した。

 野球を楽しむことを今年のテーマに掲げる。「責任感あるポジション。考え過ぎていた部分がある。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で大谷翔平選手たちがシンプルに野球を楽しむ姿を見て、一番強いと感じた」と振り返る。

 プロ入り14年目。昨季は139試合に出場したが「自分の場所は自分でつかみ取らないといけない」と気合を入れていた。

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