ロシアの軍事侵攻によるウクライナの惨状と、世界的建築家の坂茂氏の難民支援活動を伝える企画展「ペーパー・サンクチュアリ―ウクライナ難民の現実と詩―」が13日、大分市寿町の県立美術館で始まった。2月4日まで。入場無料。
坂氏は、自らが考案した紙管と布を使った間仕切りシステム(PPS)を欧州各地の避難所に提供するなど、ウクライナの難民支援プロジェクトを展開している。同展ではウクライナゆかりの詩人や写真家の作品を布にプリントしたPPSを設置し、音楽と一緒に避難民の現状を紹介している。
開会式では、坂氏が「能登半島地震の避難所にもPPSを施工した。ちょっとした間仕切りがあるだけで、どれだけ安心して休めるか。終結が見えないウクライナの厳しい現実を、詩や写真を一つ一つじっくり見て知ってほしい」とあいさつした。