大学共通テスト始まる 長崎県内、離島を含む9カ所で約4500人が挑戦

問題用紙などが配られる中、試験開始を待つ受験生=長崎市、長崎大

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テストが13日、全国668会場で始まった。長崎県内は離島を含む9カ所で約4500人が挑戦。県内の会場では大きなトラブルはなかったという。
 長崎県内最多の約2600人が受験した長崎市文教町の長崎大では受験生が高校や予備校の先生に励まされながら教室へ。緊張感が漂う中、午前9時10分ごろ1科目目の地理歴史・公民の問題が配られた。最終科目が終わったのは午後6時過ぎ。受験生は2日目に向けて足早に会場を後にした。
 長崎市内の予備校に通う東航太さん(19)は「何があっても最後まで粘り強く1点でも多く積み重ねる」、県立長崎西高3年の湯本晟雄さん(18)は「英語は難しかったが、他は手応えがあった。自分は理系なので2日目の数学と理科が大事」と気を引き締めた。
 教科ごとの県内の受験者数は▽地理歴史・公民4439人▽国語4528人▽外国語4533人▽英語リスニング4519人。
 新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、試験中のマスク着用は今回から受験生の判断となり、昨年まで全都道府県に設けていた追試験会場は大幅に縮小された。

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