尾張さん(八戸聾教諭)日本代表 ろう野球 来月、台湾で大会「世界一目指す」

手話を交えながら熊谷市長(手前)に抱負を述べる尾張さん

 青森県立八戸聾学校の尾張圭佑教諭(32)が聴覚障害者野球の本年度の日本代表選手に選ばれ、2月に台湾で開かれる「第1回世界ろう野球大会」に出場する。12日、八戸市庁を訪れ、熊谷雄一市長に「チームのみんなと一緒に世界一を目指す」と抱負を語った。

 尾張さんは弘前市出身。聴覚のハンディがありながら、弘前東高校3年の時には全国高校野球選手権青森大会に先発投手として出場した。弘前学院大学時代に肩を痛めたため、野手に転向。2019年に八戸聾学校教諭に採用された後も野球を続けている。

 赤色の日本代表のユニホームを身に着けた尾張さんは「世界大会に出場するのは初めて。とても良い経験になると思う。世界一を目指すので応援よろしくお願いします」と手話を交えながらあいさつ。熊谷市長は「(日本代表に選出されて)おめでとう。応援するので、ぜひ活躍してほしい」と応えた。

 2月25~28日に台北市で開催される世界ろう野球大会には台湾、韓国、メキシコ、日本の4チームが参加。総当たりの予選リーグと決勝トーナメントで優勝を争う。

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