筒井小 新校舎が完成 15日から利用 校舎と体育館を一体化 児童の交流空間の充実図る

15日から利用が始まる筒井小学校の新校舎

 青森市が建設を進めていた筒井小学校の新校舎が完成し、15日から利用が始まる。校舎と体育館を一体化した構造が特徴で、ワークスペースや中庭を設けるなど、児童の交流空間の充実を図った。

 市教育委員会によると、旧校舎隣に建てられた新校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積7713平方メートル。このうち体育館部分は延べ床面積1255平方メートルで、校舎との一体構造により施設規模をコンパクト化した。

 各階に児童の交流場所となるワークスペースやプレールームを設け、中央部分には中庭を配置。トイレはバリアフリー化し、災害時の避難所としての活用に備え、体育館には防災倉庫を設けた。総事業費は、今後予定するグラウンドの工事費を除いて約37億円。

 新校舎では15日、冬休み明けの授業が始まる。市教委の小野正貴教育部長は取材に「新校舎が地域に親しまれ、夢を持って心豊かでたくましく生きる子どもを育む場所になってほしい」と話した。

 旧校舎は1970年、体育館は73年の完成でともに老朽化が進み、市教委が2016年度から改築事業に着手していた。旧校舎と体育館の解体後、その跡地には25年度までにグラウンドを整備する。

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