「アイヌの文化に親しみを感じた」 古式舞踊や口承文芸を上演 沖縄で13年ぶりの文化フェス

 アイヌ民族の文化への理解を深める「アイヌ文化フェスティバル」(主催・アイヌ民族文化財団)が13日、那覇文化芸術劇場なはーとであった。約800人が来場し、アイヌの古式舞踊などを堪能した。

 沖縄開催は約13年ぶり3回目。ステージでは帯広カムイトウウポポ保存会によるアイヌの古式舞踊や、口頭で伝承されてきた口承文芸が披露された。

 沖縄からも琉球芸能奉納団などが出演し、交流を深めた。

 財団の福井宏行専務理事は「日本列島の南と北が手をつないだステージ」と表現。アイヌの歴史・文化を学び伝える北海道白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」をPRし「北海道にお越しの際には立ち寄って」と呼びかけた。

 会場では、独特な文様の木彫や織物の実演もあり、来場者の目を引いていた。浦添市から訪れた70代女性は「アイヌの文化に親しみを感じた。機会をつくって訪ねてみたい」と話した。(社会部・島袋晋作)

アイヌの古式舞踊を披露する帯広カムイトウウポポ保存会=13日、那覇文化芸術劇場なはーと

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