本玉真唯、トップ10から初白星ならず。21年全仏女王を追い詰めるもあと一歩及ばず初戦敗退[全豪オープン]

本玉真唯、2度目のグランドスラム本戦で世界10位に惜敗

1月14日、今年最初のグランドスラムとなる「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)が開幕。女子シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)での出場となった本玉真唯(島津製作所/世界ランク122位)は、第9シードのバルボラ・クレチコワ(チェコ/同10位)に6-2、4-6、3-6で敗れ、初戦敗退となった。

24歳の本玉は、2022年のウィンブルドンで予選を突破しグランドスラム初出場を果たすと、初戦でも勝利を挙げて本戦初勝利を挙げている。今大会は、それ以来となる2度目の本戦出場となる。

初戦の相手は、第9シードのクレチコワ。2021年の全仏オープンを制している元世界ランク2位である。そのクレチコワに対し、本玉は序盤から気持ちのこもったプレーを続ける。粘り強く返球し、少しでも攻撃の機会があれば狭いコースにウィナーを放つ。クレチコワのスライスにもしっかり対応し、ドロップショットのタッチの良さを見せる。

第1セットでは互いにサービスキープして迎えた第5ゲームでこの日最初のブレークに成功すると、第7ゲームでは苦しい体勢からバックハンドのダウン・ザ・ラインでブレークし、リードを広げる。5-2のサービング・フォー・ザ・セットでも2度のピンチをしのいで、第1セットを6-2で先取した。

勢いに乗る本玉は第2セットでも先にブレークしたものの、リードを守りきれない展開が続く。序盤は冷静にラリー戦からのチャンスを作り出していたが、最後は焦りからかミスが出てしまい計4度のブレークを許して4-6でセットを失ってしまう。

最終セットも第1ゲームでブレークした本玉だが、クレチコワも元世界2位。強い気持ちを持ってプレーを続けて直後にブレークバックする。本玉もクレチコワに押され始めて第8ゲームで痛恨のブレークを許し、そのまま3-6。キャリア3度目のトップ10との対戦となった本玉は、21年全仏女王を追い詰めたがあと一歩及ばず初戦敗退となった。

2回戦でクレチコワは、タマラ・コーパチ(ドイツ/同81位)とジョディ・バレージ(イギリス/同102位)の勝者と対戦する。

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