【全国女子駅伝】1区は石川の五島莉乃が区間賞 序盤から独走、「石川がんばれの声援に胸いっぱい」

第1中継所でたすきをつなぐ石川の五島(右)

 皇后杯第42回全国都道府県対抗女子駅伝(たけびしスタジアム京都発着、42.195キロ)は14日午後0時半、47都道府県チームが一斉にスタートし、注目の1区(6キロ)は石川の五島莉乃(資生堂)が18分49秒の好タイムで制した。

 五島は2022、23年の世界選手権1万メートル代表で、2年前の第40回大会でも1区で区間賞を奪っている。

 五島はスタートから好位置に付け、1.5キロ付近でトップに立つと、後続との差をぐんぐん広げて独走状態。中間点を過ぎ、西大路通の上りでも脚の勢いは衰えず、2位の千葉と35秒差をつける圧巻の走りを見せた。沿道の声援に笑顔で応える場面もあった。

 ふるさと出場となった五島は地震発生時、帰省していた金沢から東京に戻る北陸新幹線の車内にいた。一時運行停止もあり27時間を車内で過ごしたという。

 一昨年の大会で区間賞を獲得した1区を再び担い、「今まで以上に『石川のため』という気持ちが強い」「走りで皆さんに勇気を伝えたい」と意気込んでいた。

 五島は1997年生まれ、石川県出身。星稜中・高から中央大を経て、資生堂。全国女子駅伝では、10度目の出場となった第40回大会で、田中希実とのマッチレースを制して初の区間賞を獲得した。

 石川は2時間27分55秒で43位だった。

 五島莉乃の話 沿道から絶えずに「石川がんばれ」という声をかけてもらえた。走りながら胸がいっぱいになった。石川のみなさんに少しでも自分たちの走りが届けることができたならうれしい。

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