“早期敗退”を望むクロップ監督の発言に遠藤航「とても光栄」、しかし目指すものは1つ「トロフィーを獲得することだけ」

遠藤航は改めてアジアカップ制覇に意気込む[写真:Getty Images]

日本代表MF遠藤航(リバプール)がユルゲン・クロップ監督の発言に言及。アジアカップ制覇へ意気込みを語った。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えた。

12日に開幕したアジアカップ2023。日本は、14日に初戦でベトナム代表と対戦する。

2019年の前回大会は、決勝でカタール代表に敗れて準優勝。遠藤も大会に参加した6名のうちの1人で、今回はキャプテンとしてチームを引っ張る立場だ。

今シーズンから加入したリバプールでは、ケガ人の影響もあり出番を増やすと、中盤での持ち前のデュエルの強さなどで徐々に信頼を獲得。批判的な声が多かった中で、ファンからも徐々に信頼を得ている最中での離脱となった。

クロップ監督はその遠藤に信頼を寄せており、先日には「幸運を祈ったら嘘になる(笑)。彼らの幸せを願っているが、個人的な観点から言えば、彼らがグループステージで敗退すれば非常に嬉しいがそれは不可能だろう」と早期敗退してリバプールに合流することを冗談交じりに語り、「大丈夫だ。彼らは優勝に向かっている。また元気に戻ってきてもらいたい」と、しっかりと結果を残して帰ってくることを求めた。

遠藤はベトナム戦の前の会見でこの件についてコメント。監督にそう思われることは光栄だとしながらも、今はアジアカップ制覇に集中しているとした。

「ユルゲンからの冗談だけど、彼が僕がリバプールに戻る必要があると思ってくれていることは光栄です。それは僕にとって重要なことです」

「でも、僕は今ここにいます。チームのキャプテンとしてここにいて、トロフィーを獲得し、メダルをリバプールに持ち帰ることだけを考えています。キャプテンとして、どうすればこの大会で優勝できるかに取り組んでいます」

また、1日に発生した能登地方での地震で被災をした方へメッセージ。元気を与えたいとした。

「最近は元日に悲しい出来事がありました。僕たちのパフォーマンスで苦しんでいる方々を元気づけたいと思います」

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