石仏群「五百羅漢」をライトアップ 四季の映像鮮やかに投影 兵庫・加西の羅漢寺で初の夜間拝観

加西の四季を撮影した映像が五百羅漢に映し出された=羅漢寺

 兵庫県指定文化財の石仏群「五百羅漢」が、色鮮やかに照らし出される。加西市北条町北条の羅漢寺で13日、夜間特別拝観が始まった。加西の四季やイベントの映像が石仏に投影され、落ち着いた音楽と相まって、境内を幻想的な雰囲気に包み込む。初の試みで、28日までの毎週土、日曜に実施される。

 地元住民らで構成する五百羅漢保存委員会の主催。五百羅漢と市内観光名所のPRを兼ねて実施する。

 映像には、市観光協会が公募する「ふるさと加西フォトコンテスト」の入賞作と、市内で写真館を経営する時本玄さんの作品を使用。県立フラワーセンターのチューリップやダリア▽満開の桜と空に浮かぶ気球▽北条鉄道の気動車キハ40形▽同鉄道網引駅の大イチョウ-などが映し出される。

 同寺本堂前の広場では、コイが泳ぐ池を光で表現。壁には千鳥、矢がすりなどの和模様が投影される。仏具「おりん」の音色をベースに、フランス出身の音楽家サミュエル・アンドレさん(京都市)が制作した音楽が境内に響く。

 午後5~7時。拝観料は大人300円、中学生以下150円。同寺TEL0790.43.0580 (敏蔭潤子)

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