2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、北陸地方の広い範囲で大規模な断水や停電が発生しました。今回の災害では、停電よりも断水の軒数の方が多いという特徴がみられます。（レスキューナウまとめ）
・13日現在、停電は、能登町と穴水町が半減、石川県全体で1万軒を下回りました。輪島市・珠洲市・七尾市・穴水町・能登町の5市町が継続していますが、輪島市と珠洲市以外は、「ほぼ復旧」が近づいてきました。
・断水は、富山県で氷見市が半減。石川県は中能登町が0軒になりました。復旧が進んでいる市町村と進んでいない市町村の二極化が起きています。断水世帯がほとんど減っていない・減少傾向となっていない自治体が複数あります。
＜今後の見通し・2次避難を強く推奨＞
・きょうで震災から2週間が経過しました。断水は、最大値から50%ほどまで復旧していますが、個別の市町村の状況を見ると、七尾市・輪島市・珠洲市・穴水町・能登町・志賀町は本格的な断水世帯の減少が始まっておらず、残り2週間で復旧するとは、まったく考えられません。石川県と国は、県内外への2次避難を強力に推進しています。
・停電は、全体の傾向だけを見ると、あと1週間くらいのように見えますが、輪島市と珠洲市の推移をみると、こちらの2市は、現在の復旧ペースを維持できたとしても、2週間以上かかる見通しです。
・道路の状況が改善し、大型重機など、復旧のための資源が充分入ってこられるようになることが期待されます。
【参考】東日本大震災(2011年) ライフライン被害の推移
【参考】〔2022年台風15号〕静岡市清水区の断水復旧状況の推移（2022/9/23～10/1）
【参考】〔千葉大規模停電〕復旧状況の推移（2019/9/9～9/24）
【参考】北海道胆振東部地震の際の停電の復旧状況（2018/9/6～9/13）
※ライフラインのデータは、厚生労働省、石川県、北陸電力、自治体の発表をレスキューナウが集計したものを利用。いずれも発表当時のものを使用している。
※情報は発信時点のもので、最新の状況と異なる場合があります。
