一年の無病息災 正月飾り焼き祈る 岡山・宗忠神社で「どんど祭」

竹ざおの先に挟んだ餅を火であぶる参拝者ら

 岡山市北区上中野の宗忠神社で14日、正月飾りや書き初めを焼く新年恒例の「どんど祭」があり、約1万人(同神社発表)の参拝者が一年の無病息災などを祈った。

 黒住忠親宮司が祝詞を奏上し、木札などが積まれた境内の火炉(直径約4メートル)にたいまつで点火。パチパチと音を立てて真っ赤な炎が上がり、参拝者から持ち寄られたしめ縄などを神職が次々とくべていった。約5万点が燃やされたという。

 餅をどんどの火で焼いて食べると一年間風邪をひかないとされ、参拝者は竹ざおの先に挟んであぶり、ぜんざいに入れて味わった。

 家族3人で訪れた自営業の男性(46)=岡山市北区=は「今年も頑張ろうという気持ち。家族が健康に過ごせるようお願いしました」と話した。

 どんど祭は、1885年の神社建立以来続くとされる。

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