差別する側と対話「尊重」 立民議員、人権侵害助長と批判も

立憲民主党の中谷一馬衆院議員

 立憲民主党の中谷一馬衆院議員は13日付のX(旧ツイッター)で、特定民族や性的少数者への差別をあおる「好ましくない者」について「思想および良心の自由を尊重」しながら対話を重ねたいと書き込んだ。差別する側に寛容な姿勢を示したと受け取れる内容で、人権侵害を助長しかねないとの批判がSNSを中心に広がっている。

 中谷氏は投稿で、差別に反対する少数者側の動きを念頭に「特定のマイノリティーが至上主義化してしまい、他の考え方を排除し、鎮圧しようとすることを私自身は好みません」と言及。「好ましくない者と付き合わないという発想自体がある意味では差別であり、排除だと思います」と主張した。

 その上で「何かポジティブなエネルギーを共有することができるなら寄り添い向き合い続けて対話を重ねたい」と持論を展開。11日付の投稿で、差別的言動が取り沙汰される地方議員と一緒に写った写真を掲載し、交流をアピールした。

 少数者側からの抗議を巡っては、自民党の杉田水脈衆院議員が自身への批判を「言論弾圧」と呼び反発している。

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