国内最高齢だったホッキョクグマ、「ミユキ」の死因は肝不全 神戸・王子動物園、献花台を設置

氷柱に触れるホッキョクグマのミユキ=2023年7月16日、神戸市灘区王子町3

 神戸市立王子動物園は14日、「灘の貴婦人」として人気を集め、13日に死亡したホッキョクグマ「ミユキ」(雌、33歳1カ月)の献花台を設けた。設置期間は約1カ月の予定。

 献花台はホッキョクグマ舎1階の観覧通路に設置。花や手紙、写真を供えることができる。設置初日で机4台分のスペースが埋まったといい、担当者は「多くの方から愛されてきたことを改めて感じた」と話している。

 同園によると、死因は肝臓の多発性のう胞に起因する肝不全と発表した。高齢のホッキョクグマに多く、ミユキは国内最高齢だった。2022年の検査で肝疾患が疑われたため、投薬治療や食事に配慮してケアを続けていたという。(劉 楓音)

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