海保ヘリ、海上に警告弾1個落下 島根・隠岐諸島付近、回収できず

着火させないまま海上に落としたものと同型の警告弾(海上保安庁美保航空基地提供)

 海上保安庁美保航空基地(鳥取県)は14日、同基地所属のヘリコプターが島根県の隠岐諸島付近で訓練中、警告弾1個(直径約8センチ)を着火させないまま海上に落としたと発表した。けが人はいないが、弾に付いたひもを引いたり強い衝撃を加えたりすると破裂してけがをする可能性があるという。

 同基地によると、落としたのは警告弾のうち「着色弾」と呼ばれるもの。主に逃走した密漁船の停船命令に使うのが目的で、上空で破裂させると音とともに色のついた粉が舞う。

 14日昼ごろ、警告弾4個のうち1個について、職員がひもを引かずにそのまま投下した。同日午後、捜索したが回収できなかったという。

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