行司の木村庄之助、9年ぶり復活 第38代は「130%で」

照ノ富士(右)に懸賞金を手渡す第38代木村庄之助=両国国技館

 大相撲初場所初日(両国国技館)の14日、行司の最高位が約9年ぶりに復活した。2015年春場所を最後に空位が続いていたが、式守伊之助から昇格した第38代木村庄之助(64)=本名今岡英樹、島根県出身、高田川部屋=が結びの一番を裁いた。

 木村庄之助は満員御礼の中、横綱照ノ富士に軍配を上げた。責任感のある地位に就き「平常心でやらないといけないと思い、逆に重くのしかかった」と心境を語った。新たな一歩を踏み出し「38代として(歴史に)刻んでもらえたかな。120%ではなく、130%でやらなければいけない」と表情を引き締めた。

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