桐生祥秀選手が子どもたちに指導 「お尻や太ももの大きな筋肉を使おう」

参加者に混じり、体の使い方を伝授する桐生選手(中央)=彦根市松原町・平和堂HATOスタジアム

 滋賀県彦根市出身で陸上男子100メートル元日本記録保持者の桐生祥秀選手(日本生命、洛南高-東洋大出)による陸上イベントが11月下旬、同市松原町の平和堂HATOスタジアムで開かれ、小学生を中心に多くの参加者が集まった。桐生選手にとっては地元に誕生した新スタジアムに「凱旋(がいせん)」する形となり、古里での一日を味わっていた。

 桐生選手が発起人となり全国各地で開催している、50メートル走を中心にした「スプリント50チャレンジ」。県内では初開催となった。

 事前に応募があった小学生以上の約300人が参加した。冒頭の走り方教室では桐生選手がマイクを片手に、身ぶりを交えながら指導。「急がずに、一つずつ動きを確認しながら」「お尻や太ももの大きな筋肉をしっかり使おう」などとアドバイスを送った。続く50メートル走では力を振り絞る子どもらを盛んに励ました。最後に、選抜された参加者との50メートルレースも行われ、桐生選手が持ち前の加速力を披露した。

 トークショーもあり、走り高跳びのトップ選手である瀬古優斗さん(草津東高-中京大出)と語り合った。陸上のトレーニング方法や普段の心構えのほか、滋賀での思い出話でも盛り上がった。

参加者と記念撮影する桐生選手(前列中央)

© 株式会社京都新聞社