【香港】陳財政長官、ダボス会議に出席へ[経済]

香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は、スイス東部ダボスで15~19日に開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席する。香港出発に先立って陳氏は、この機会を利用して香港に関する海外の誤解を解くことに努め、「一国二制度」の強みや中国本土と世界を結ぶ香港の役割について説明する考えを示した。

陳氏は期間中に複数回の講演を行うほか、世界の政財界や金融界の幹部と面会する予定。政府商務・経済発展局の丘応樺(アルジャーノン・ヤウ)局長、香港空港管理局(AAHK)の蘇沢光(ジャック・ソー)会長、香港取引所(HKEX)の史美倫(ローラ・チャ)会長、香港鉄路(MTR)を運営する香港鉄路公司(MTRC)の金沢培(ジェイコブ・カム)最高経営責任者(CEO)らもダボス会議に出席する。

陳氏は「世界的に地政学的な緊張状態が続いており、新型コロナウイルス禍後の回復ペースにも差が出ている状況で、世界経済の先行きは依然として不透明だ」と指摘。各国が協力してより強靭(きょうじん)性のある世界の発展を促し、気候変動など差し迫った課題に取り組む必要があるとの認識を示した。

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