〈支え合ってともに 1.1大震災〉船上でリフレッシュ 七尾でフェリー避難開始

大型フェリー「はくおう」の食堂=14日午後1時15分、七尾港大田埠頭

 防衛省がチャーターする民間の大型フェリー「はくおう」が14日、七尾市内の避難者の受け入れを開始した。第1陣として山王小に身を寄せていた約60人が船内に入り、浴場を利用するなどして疲れた体をリフレッシュした。

 船内はホテルのような内装で大浴場があり、朝夕食を提供。当面は最大200人までだが、状況に応じて受け入れを増やす。1回の利用は1泊2日で、全て無料となる。

 避難者の山田正二さん(88)=湊町=は「地震が起きてから風呂に入ってないので、大きな湯船で体を休めたい」と笑顔を見せ、藤本亜希さん(35)=矢田町=は「大きい船に乗ることはあまりない。避難所だけど、ちょっと楽しみ」と声を弾ませた。

 フェリーは当面、七尾港に停泊する。石川県によると、今後は七尾以外の市町の被災者にも利用してもらう。

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