死者公表へ遺族意向確認進める 「生きてきた証し」と石川知事

地震で波打った道路に残された車=15日午前、石川県輪島市

 石川県は15日、能登半島地震の死者の氏名公表に向け、遺族に対する意向確認を進める。同意が得られた人について、早ければ同日中にも発表する方向で調整する。具体的な発表時刻は示していない。市町までの住所、性別、年齢、死因を加えた最大計5項目とする方針で、死因は「家屋倒壊」「火災」「土砂災害」などと分類する。

 これまで公表していなかった。馳浩知事は14日「生きてきた証しとして公益性がある」と理由を説明した。

 県の発表によると、14日午後2時時点の死者は、県が災害関連死とした13人を含め221人。連絡の取れない安否不明者は24人だった。

 死者数は珠洲市99人、輪島市88人、穴水町20人など。

全域が焼失した「輪島朝市」付近での活動を終え、引き揚げる自衛隊員=14日午後、石川県輪島市

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