米代表団、当選の頼清徳氏と面会 現台湾総統・蔡氏とも、連携確認

14日、台湾の桃園国際空港に到着し、台湾外交部担当者に迎えられるスタインバーグ元米国務副長官(右)(台湾外交部提供、AP=共同)

 【台北、ワシントン共同】米国のオバマ、ブッシュ(子)両元政権の高官らでつくる代表団が台湾を訪問し15日、総統選で当選した頼清徳副総統や蔡英文総統と面会した。台湾メディアなどが伝えた。中国が独立派と見なす与党、民主進歩党(民進党)の頼氏が勝利した総統選を踏まえ、台湾側と中台関係などを巡り意見交換し、連携を確認する狙い。

 米国の台湾における代表機関、米在台協会(AIT)によるとバイデン政権が訪問を要請し、代表団は14日に台湾入りしていた。私人としての訪問で前例にのっとったものとしているが、中国の反発は必至。昨年11月の首脳会談で合意した米中両軍の対話再開への影響を懸念する声もある。

 米政府高官は総統選前の10日、選挙後に非公式の代表団を台湾に送ると記者団に述べていた。

 訪問したのはオバマ政権のスタインバーグ元国務副長官と、ブッシュ(子)政権のハドリー元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。要人らとの面会で、総統選成功への祝意や、台湾の繁栄と成長に対する米国の支持も伝達する。

台湾の蔡英文総統(右)と面会したハドリー元米大統領補佐官(左)=15日、台北の総統府(ロイター=共同)
2022年12月、台湾の総統府であいさつを交わす蔡英文総統(右)とスタインバーグ元米国務副長官(肩書は当時)=台北(中央通信社=共同)

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