華やか宝来船から勢いよくダイブ! 豊後高田市で「ホーランエンヤ」【大分県】

宝来船から勢いよく飛び込むこぎ手=14日、豊後高田市中心部の桂川
紅白餅をまきながら進む宝来船
紅白餅をまきながら進む宝来船

 豊後高田市の新春行事ホーランエンヤ(県選択無形民俗文化財)が14日、市中心部の桂川であった。大漁旗や万国旗で華やかに飾られた宝来船から、川岸の見物客に縁起物の紅白餅がまかれると、大きな拍手や歓声が上がった。

 祭りは豊漁と航海の安全を祈願して江戸中期に始まったとされる。地元住民でつくる保存会(清水良幸会長)が主催した。

 乗船した関係者は「ホーランエンヤ、エンヤサノサッサ」のかけ声に合わせて、紅白餅をまいた。見物客が供え物や祝儀を差し出すと、締め込み姿のこぎ手が水しぶきを上げて川に飛び込み受け取った。船は両岸を行き来しながら、河口の琴平宮から上流の若宮八幡神社までの約1キロを航行した。

 こぎ手として初めて参加した市内高田の会社員北原尚輝さん(23)は「2回、川に飛び込んだ。緊張したけど楽しめました」と話した。

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