最優秀防御率と新人王、MVP獲得で歴代3位の年俸8.5倍UPさせた阪神の新エースとは?【プロ野球コスパ最高選手】

プロ野球コスパ最高選手

グラウンドには銭が埋まっている――。誰が言ったか、プロ野球界にはこんな格言がある。メジャーリーグでは大谷翔平選手が10年総額7億ドル(約1000億円)、山本由伸投手が12年総額3億2500万ドル(約455億円)でドジャースと契約。日本のプロ野球もメジャーほどではないが、1億円プレイヤーが珍しくなくなっている。

例え年俸が低くても、活躍さえすればその金額は一気に跳ね上がる――。ここでは、そんなジャパニーズドリームをつかんだ選手たちを紹介したい。(本文内の年俸額はすべて推定)

村上頌樹(阪神タイガース)

昨季年俸700万円→今季年俸6700万円

まずは阪神タイガース日本一の立役者でもある村上頌樹。東洋大から2020年ドラフト5位で入団した右腕は昨季まで一軍通算わずか2登板で防御率はなんと16.88。二軍では抜群の結果を残しながら、なかなか一軍で活躍できず、今季年俸はわずか700万円。大卒3年目での700万円は、正直言って一般企業でも「なくはない」数字だと言えるだろう。

それが昨季、人が変わったかのような大ブレイク。4月12日巨人戦で今季初先発を果たすと、いきなり7回完全投球の離れ業。同22日の昨季二度目の先発では9回10奪三振。プロ初勝利を完封で飾って見せた。その後もローテの柱として、終わってみれば10勝6敗、防御率1.75。最優秀防御率と新人王、さらにはMVPまで獲得。WHIP0.74はNPB史上最高記録(規定投球回到達者)だった。

オフの契約更改では6000万円アップの年俸6700万円で更改。1年で年俸が10倍近くまで跳ね上がった。今季も先発ローテを守ることができれば、おそらく1億円到達も間違いないだろう。

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