下野市で市街地として初の「自動運転バス」実証実験 安全対策などの成果に注目あつまる

 2025年度からの自動運転システムを導入した路線バスの本格運行を目指し、栃木県は1月16日から下野市で市街地としては初めての自動運転バスの実証実験を行います。

 実証実験を前に1月14日出発式が開かれ、下野市の坂村哲也市長のほか実際に路線バスを走らせる関東自動車の吉田元社長など約50人が出席しました。

 あいさつした栃木県県土整備部の坂井康一部長は「AIなどを活用した自動運転移動サービスの導入は公共交通を取り巻く課題の解決に有効なもののひとつである」と述べました。

 1月16日から2月19日まで実証実験が行われるのは、JR自治医大駅東口から自治医科大学附属病院までの約900mの区間で片道約5分です。この区間には普段から路線バスが運行していて年間約5万人が利用しています。実証実験では1日19便を運行する予定で運賃は大人190円子ども100円です。

 実験は運転手が乗った上で、基本はハンドルから手を離した状態で走行します。バスに設置されたカメラが周りの乗用車や歩行者の動きを察知し、急にバスの前を横切ると減速するなど操作を自動で行います。

 市街地のバス路線で実証実験が行われるのは栃木県内では初めてで、安全対策などの成果に注目が集まります。

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