都道府県対抗女子駅伝 長崎粘りの20位 「苦境で見せた全員駅伝」

2区途中、4位まで順位を上げて先頭を追う長崎の蔦野(大東大)=京都市

 第42回全国都道府県対抗女子駅伝大会は14日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着コース(9区間42.195キロ)で行われ、長崎は2時間21分24秒の20位でゴールした。宮城が2時間16分30秒で29年ぶり2度目の優勝を飾った。
 長崎は1区森智香子(積水化学)が入賞ラインの8位と3秒差の10位でスタート。2区蔦野萌々香(大東大)で9位に浮上したが、3区以降に順位を落とした。6区髙瀬詩織(諫早高)が区間12位、コンディション不良で欠場した廣中璃梨佳(日本郵政グループ)の代役を務めた9区光恒悠里(十八親和銀行)が区間20位と健闘したものの、入賞ラインに届かなかった。
 宮城は中盤から徐々に順位を上げると、9区小海遥(第一生命グループ)が残り5キロ付近で首位に浮上。そのまま逃げ切った。地元京都が20秒差の2位、広島が3位に続き、2区で田中希実(ニューバランス)が19人抜きの快走を見せた兵庫が7位に入った。能登半島地震で大きな被害を受けた石川の1区五島莉乃(資生堂)は区間賞を獲得した。

第4中継所、長崎の4区北原(十八親和銀行、左)が5区大村(長崎女高)へたすきをつなぐ=京都市
第8中継所、長崎の8区安永(鳴北中、右)がアンカーの9区光恒(十八親和銀行)へ20位でたすきリレー=京都市

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