輪島中学生避難、17日にも出発 250人が希望、白山市の施設に

亀裂が入った中学校のグラウンド=2日、石川県輪島市

 石川県輪島市が、能登半島地震で被災した全3市立中に通う生徒約400人の希望者を対象とした集団避難に関し、17日にも輪島市を出発する日程で調整していることが分かった。滞在先となる同県白山市の県立施設に移動する。関係者が15日、明らかにした。

 輪島市は13日、保護者への意向調査で半数超の250人が避難に同意したと明らかにしていた。出発前に追加や辞退が生じる可能性があり、最終的な避難人数は未定。市は期間について最長2カ月程度を見込んでいる。家族は同行せず、生徒のみが移る対応とする。教員が生徒に付き添う。

 県は、輪島市から約100キロ南の白山市にある県立の宿泊研修施設「白山青年の家」と「白山ろく少年自然の家」の2カ所で受け入れる。生徒の食事を作る態勢確保や設備の点検を進めている。

 県内の被災自治体では、珠洲市と能登町も同様に希望する中学生の集団避難を検討している。中学生数は、珠洲市約200人、能登町約250人。両市町も保護者への意向調査を進めており、近く規模や同行する教員数などを判断する。

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