栃木県は14日、県庁周辺で県誕生150年と「いちご王国・栃木の日」を記念したイベントを開催した。セレモニーをはじめ、イチゴ形熱気球「ハートベリー号」の搭乗体験や「出張イチゴ狩り体験」、マルシェなど県民参加型の催しも行われ、家族連れら多くの人出でにぎわった。
本県は2018年1月15日、イチゴの生産量50年連続日本一を受け、いちご王国・栃木の日を宣言。以来、毎年記念のイベントを開催している。
「県庁いちごホール」の愛称が14日から付けられた県庁本館1階県民ロビーではマルシェが開かれ、県内の生産者や事業者ら約20団体が「とちあいか」やイチゴ加工品を販売した。
マルシェには埼玉県も出展し、同県オリジナル品種「あまりん」「べにたま」を販売し花を添えた。
県庁前の芝生広場では、栃木市所有のイチゴ形熱気球が係留された。親子連れら約25組80人が搭乗を体験し、空中浮遊を楽しんだ。
県議会議事堂1階ロビーで行われたセレモニーでは、宇都宮短大付属高の生徒によるブラスバンド演奏やファッションショーが行われ、会場を盛り上げた。
福田富一(ふくだとみかず)知事は「いちごは栃木県の代名詞。いちご王国民の皆さまにおいても、さまざまな機会で全国に向け発信してもらいたい」とあいさつ。毎年セレモニーの際に福田知事は「国王」の衣装に身を包むが、今回は能登半島地震の発生を鑑み着用を自粛した。
セレモニーでは県誕生150年を記念した「いちご川柳コンクール」の表彰式も行われた。