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2024年1月12日に公開された動画のテーマは……2024年注目!自民党総裁選の行方は?
ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお招きし、9月に行われる自民党総裁選の行方について語っていただきました。
総裁選に投票する国会議員の心理とは?
【このトピックのポイント】
・安倍派の状況は岸田政権にとってプラスとマイナス両方の側面がある
・ポスト岸田候補は党内での人気という意味で決定打にかける
・総裁選の投票行動には「勝ち馬に乗る」心理や候補の「マメさ」も影響する
2024年は岸田政権にとって多難の年
2023年に発覚した政治資金パーティー問題、1月からの通常国会、4月の補欠選挙と2024年は冒頭から岸田政権にとって難局が続き、政権維持が困難との声も上がっています。
岸田政権の今後について問うと、豊田氏は元旦に発生した能登半島地震に言及。政局を考える上で年末までとは状況が変化しているとし「こういう時こそ政治とか政府に全力を尽くしてもらいたい」とコメントしました。
解散については、「日本国民のためにということであれば直近のタイミングでは全くない」と語りました。
安倍派が窮地に立たされるなか、岸田総理にとってはプラスと言えるのでしょうか。
MC鈴木邦和が問うと、「総裁選の対抗馬が出られないという意味ではプラス」と豊田氏。一方で、国会議員の支持を得なければ当選できない自民党総裁選のシステムを踏まえれば、議員のまとまりがなくなったり、人数が減ったりすることはマイナスになります。
プラスマイナスが一概に判断できるものではなく、どちらの要素も混在している状況と言えそうです。派閥というまとまりが今後どうなっていくのかも気になるポイントです。
ポスト岸田は誰?
ポスト岸田の有力候補として、茂木敏充氏、石破茂氏、河野太郎氏、高市早苗氏、林芳正氏、上川陽子氏、小泉進次郎氏の7名の名前がたびたび上がります。
実際の顔ぶれについては「蓋を開けてみないとわからない」と豊田氏。7名以外の候補が出てくる可能性にも言及しました。
ここで豊田氏は政治家における国民からの人気、自民党内での人気、選挙の時の有権者の人気の違いについてコメント。国民人気の高い政治家は党内では異色の存在であることが多く「自民党の中で調和していると国民人気は出てこない」と解説します。
一方で自民党内での人気は「何があってもこの人を支える、と結束している仲間や子分がどれくらいいるか」ではかることができるとのこと。豊田氏は「そういう意味で言うと、名前が出てくる方はすごく仲間がたくさんいるという感じではなさそう」と分析しました。
MC鈴木「今の話からすると有力候補がいまいち浮かび上がってこないというか、どの方も決定打にかけるような……」
ただ、実際の総裁選になったときには派閥や人気以外にも「勝ち馬に乗る」という行動力学が働くと豊田氏は語ります。
豊田氏「流れを見極めて、この人が勝ちそうだってなったら、みんなそっちに行ったりするのもあるので」
「勝ち馬に乗る」動きは国政選挙や地方選挙でも見られるものの、総裁選における国会議員としては、応援していた候補が負けた場合に自身が冷遇されることを避けたいという心理も働くようです。
また、総裁選においては派閥で誰を応援するか、自分が応援していた人が誰を応援するかといったことも力学として作用するとのこと。豊田氏は「決してその人を本当に好きで応援しているわけじゃない人の票をいかにとるかもすごく大事」とまとめました。
豊田氏「あと小泉純一郎さんの時も前回の岸田さんの時も、すごく準備してて覚悟がある方は強いんじゃないですかね」
さらに、「マメさ」も総裁になるためには重要な要素になりうると豊田氏。2012年の総裁選で、当時支部長だった豊田氏のもとにはそれぞれの候補から電話でのアプローチがありました。
その方法は三者三様で、録音済みの音声が流れたパターン、事務所のスタッフからかかってきたパターン、さらには本人からかかってきたパターンもあったとのことです。
豊田氏は本人からのアプローチに心動かされたとのことで、「(マメさは)勝敗をわけますから!」と力強くコメント。
「総裁選や国政・地方議会選挙に出馬を考えている方はご参考にしてください」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
総裁選の実態!勝つために必要な要素とは?
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