ハワイ2連戦で上位争い遠く 松山英樹は課題と向き合い西海岸シリーズへ

歴代覇者として4日間を戦い抜いた(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 最終日(14日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

松山英樹は初日から70→68→67→66と徐々にスコアを良化させたが、通算9アンダー30位。2年前に優勝した大会で上位争いは遠く、58位だった前週のシーズン開幕戦も含めて悔しいハワイ2連戦となった。

インスタートから猛チャージを狙うも、ティショットを左に曲げた14番でボギーが先行した。ラフから木の上のスペースを通したセカンドは思った以上に右へ出て、タフな寄せを残し、最後は4mのパーパットが外れた。

ショットには手応えも(撮影/田辺安啓(JJ))

それでも、15番ですかさずバウンスバック。2連続バーディとなった16番は5mをカップ右から流し込み、「ミスした後も、16番みたいなのが入ってくれれば、スコアにはつながりますし、流れ良く行けると思うんですけど…」。悪い部分を引きずらないシーンがあっただけに、そこから加速をかけられればビッグスコアも期待できるようになる。

6番で残り124ydからベタピンのタップインバーディもあったショットは、「年末に練習している時とイメージは全然変わりましたけど、悪くないかなっていう方向には来ているんじゃないかな」。求めるレベルは高いが、2週間で確かな兆しを感じられる部分もあった。

パッティングの課題と向き合う(撮影/田辺安啓(JJ))

前週は肩幅ほどだったスタンスを広くするなど、打ち方にも変化が見られたパッティングは、地道な取り組みで課題と向き合う。予選ラウンドの2日目まで使ったエースパターから、決勝ラウンドは同じスコッティキャメロンのピン型でも違うパターにスイッチ。「時間をかけて揺るぎないものを?」という問いかけに、「そうしていけたらいいですけどね」とうなずいた。

2週後から米本土の戦いがスタート(撮影/田辺安啓(JJ))

ツアーは米本土に舞台を移し、「AT&Tペブルビーチプロアマ」と「ザ・ジェネシス招待」のシグニチャーイベント(昇格大会)2試合を含む西海岸シリーズに突入。松山の次戦は2週後の「ファーマーズインシュランスオープン」(カリフォルニア州トリーパインズGC)となる見込みだ。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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