KADOKAWAがインドネシアへ本格進出 最大手出版社と合弁会社設立

署名式に立ち会う両社代表(左:夏野剛(KADOKAWA)、右:Priyo Utomo(Gramedia))

KADOKAWAグループは5日、海外展開の一環としてインドネシア最大の出版社グループであるGramediaと新会社を設立し、インドネシア市場への本格参入を明らかにした。

KADOKAWAグループは出版・ゲーム・アニメ等のIP横断企業として、中期経営計画にてグローバル戦略「グローバル・メディアミックス with Technology」を掲げており、北米・アジアを中心に海外拠点の事業基盤強化・拡大を推進、最終年度の2028年3月期の海外売上高として700億円を目指している。

こうした背景から新たな市場開拓としてインドネシアへの本格参入を公表。インドネシアは世界第4位の人口を誇り全人口に占める若年層の割合が高い国として知られてロイ、ACGコンテンツ(アニメ・コミック・ゲームに関するコンテンツ)、特に日本IPの人気が高まっているという。同国市場への直接進出により、KADOKAWAグループは海外売上高をさらに伸長させることを目指す。

共同パートナーの「Gramedia」は全土に123店舗を誇る書店網を保するほか、書籍の出版・取次・小売りまでの出版インフラの全てをグループ内で保持するインドネシア最大の出版社グループで、今後のACGコンテンツの翻訳出版なども一貫して行う体制つくりなどが行われる見通し。

本件に関し、GramediaのCEOであるPriyo Utomo氏は「インドネシアでは、近年若年層の人口が増えるとともに、マンガ・ライトノベル市場の目覚ましい成長が続いている。そうした中で、東南アジアにおける展開実績が豊富なKADOKAWAと合弁会社を設立し、お互いのノウハウを共有することで、インドネシアにおいてコンテンツ事業を共に拡大していけることを期待している。」とコメントしている。

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