災害に強いまちづくりへ決意強く 岡山市消防局が出初め式

岡山市の消防出初め式で行われた救助活動の実演

 岡山市消防局は14日、六番川水の公園体育館(東区升田)で出初め式を行い、消防職員・団員が市民の安全や安心を守るため、災害に強いまちづくりへの決意を強く誓った。

 式には約1300人が出席。能登半島地震の犠牲者らに黙とうをささげた後、松岡浩志消防局長が「平穏な日常が突然奪われる災害の理不尽さ、消防の存在意義を改めて認識した。警戒心を一層高め、対応力の強化に取り組もう」と呼びかけた。

 体育館西側のグラウンドでは市民向けの啓発イベントを開いた。救助活動の実演は、地震による土砂崩れに車2台が巻き込まれたとの想定で行い、工作車が出動してがれきを除去。工具で車の屋根を切断して要救助者を助けた。

 2011年東日本大震災クラスの揺れを体験するコーナーもあり、参加した人たちは地震の怖さを肌で感じていた。会場に訪れた朝日高2年の女子(17)は「災害が起きたらまず自分の命を守り、周りの人も気にかけながら冷静に行動したい」と話した。

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