【袴田さん再審】無実を力強く訴え続けた弁護団長…西嶋勝彦 弁護士が死去“的確な判断で弁護団を導く”

袴田巌さんの弁護団長として、再審=やり直しの裁判に臨んでいた西嶋勝彦弁護士が亡くなったことがわかりました。82歳でした。

12月、車いすで静岡地裁に訪れていた西嶋弁護士。酸素ボンベを携帯しながら、会見でも袴田さんの無実を力強く訴えていました。

(弁護団長 西嶋 勝彦 弁護士)

「再審公判は残っている。巌さんの無実を明らかにしたいと思います」

弁護団によりますと、袴田さんの弁護団長を務めていた西嶋勝彦弁護士は1月7日、都内の病院で亡くなりました。

福岡県出身で、1965年に弁護士登録してから、「徳島ラジオ商事件」や「島田事件」など多くの再審、えん罪事件で弁護を担当しました。「島田事件」の裁判が終わってから、1990年に袴田さんの弁護団に加わった西嶋弁護士。これまで関わった多くの再審、えん罪事件の経験から、的確な判断で弁護団を導いていたと言います。

(弁護団 小川 秀世 弁護士)

「(西嶋先生は)判断が的確で重みがあり、最後に収集つかない時に西嶋先生が弁護団を引っ張った」「今年の夏過ぎには必ず無罪になるという判決をいただけると我々は確信していた。西嶋先生も判決を本当に待っていたので残念です」

袴田さんが居た東京拘置所にも一緒に通ったという姉のひで子さんは…

(袴田 ひで子さん)

「そんなに早く逝ってしまうとは思わなかった。西嶋先生には長い間本当にお世話になりました。本当に長い裁判ですから、ご苦労さんまでございました。ありがとうございます」

袴田さんの再審公判は16日、17日に開かれ、主に弁護団側の反論として取り調べの音声データなどについて議論される見込みです。

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