ジュリアン・ムーア演じる”変人” 真面目すぎて空回る姿 「僕らの世界が交わるまで」本編映像

2024年1月19日より劇場公開される、「ソーシャル・ネットワーク」などに出演したジェシー・アイゼンバーグが初監督を務める映画「僕らの世界が交わるまで」から、ジュリアン・ムーア演じるエヴリンの”変人”ぶりを捉えた本編映像が公開された。

映像には、エヴリンの運営するDVシェルターでの一幕が収められている。あるスタッフの誕生日を同僚たちが祝っているところに訪れたエヴリン。「一緒に祝って」と声をかけられるが、エヴリンは硬い表情でシェルター利用者からのクレームを伝える。楽しげだった空気が一変して気まずい空気が流れるなか、エヴリンが取り繕うようにお祝いの言葉をかけるが、同僚との間に漂う微妙な空気はぬぐえないままになってしまう。

エヴリンの仕事に対する倫理観について意見を交わしたというジェシー・アイゼンバーグ監督とジュリアン・ムーア。2人はエヴリンが仕事を愛していると考える一方で、打ち込みすぎて職場で交わされる楽しいやりとりが苦手なのではないかと考えたという。ジェシー・アイゼンバーグ監督は「エヴリンの度を越した真面目さは他人との付き合いを難しくしてしまう」「自分たちの周りに多くの痛みがあるなかで、そのことにまったく頓着せずに喜びが存在していることに彼女は思い悩んでいるのだと思う。こういったことに心の中で折り合いがつけられないんだ」と語っている。

「僕らの世界が交わるまで」は、ちぐはぐにすれ違う家族のドタバタ人間模様を描いた作品。DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギー。社会奉仕に身をささげる母親と、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子は、お互いのことを分かり合えず、すれ違ってばかりだった。そんな2人にちょっとした変化が訪れる。それは、それぞれがないものねだりの相手に惹かれ、空回りの迷走を続ける“親子そっくり"の姿だった。

監督を務めるのはジェシー・アイゼンバーグ。自身がAudible(Amazonのオーディオブック)向けに作った5時間のラジオドラマを基に、自ら脚本も担当している。母・エヴリンを演じるのは、「アリスのままで」などのジュリアン・ムーア。息子のジギー役を務めるのは、俳優・監督・アーティストとして活躍するフィン・ウォルフハード。ほかにアリーシャ・ボー、ビリー・ブリックが出演する。

【作品情報】
僕らの世界が交わるまで
2024年1月19日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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